※専門セッションの事前お申し込みは終了しました。当日受付も可能ですので、
 直接会議センター2Fにお越しください。
※専門セッションの当日受講料金は、1セッション28,000円です。

日/英

A-11 次世代FPD/新FPD

究極の低消費電力、超大画面を実現 ~エレクトロウエッティング、電子ペーパー、新プラズマ~

日時
10月31日(水) 10:00~12:30
会場
会議センター3F

詳細内容・講師について

ULP(超低消費電力)エレクトロウェッティング方式ディスプレイ

Samsung Display Corporation Chiara Cometti 氏

Samsung Display Corporation

Samsung LCD Netherlands R&D Center

Chiara Cometti

エレクトロウェッティングディスプレイテクノロジーは、反射型、半透過型、透過型など [1] あらゆるディスプレイモードで対応可能な高画質を実現します。さらに、コンテンツ依存のリフレッシュレートは最小 1 Hz まで削減できるので、低消費電力駆動が可能。ポータブル電子機器 [2] のバッテリー寿命を維持します。駆動電圧を下げることにより、さらに消費電力を抑えることができます。ピクセル寸法と配置、光吸収液相の特性、誘電体圧の低下、専用の駆動方式などのピクセルパラメーターを最適化することにより、最適なパフォーマンスを低下させることなく、こうした取り組みが可能になります。ここで挙げた特性を改善するには、エレクトロウェッティングの性質を深く理解しておく必要があります。ここでは、エネルギー効率の高いエレクトロウェッティング型ディスプレイの実現において重要なパラメーターを解決するため、実験データに加えてモデル化の結果を示します。

Chiara Comettiは、Samsung LCD オランダ R&D センターのシニア開発エンジニアで、エレクトロウェッティングディスプレイ向けイノベーションの新プロセスや素材開発を担当しています。ミラノ工科大学素材工学科で修士号を取得。サムソン入社前は、さまざまなハイテク企業のエンジニアリング部門で主要ポストに就いていました。数多くの出版物の執筆を手がけている他、各種特許(取得および申請中)を所有しています。

モバイル図書館 - 想定を超える大きな市場

E Ink Giovanni Mancini 氏

E Ink

Director of Product Management

Giovanni Mancini

教育に革命を起こす力を持ったモバイルテクノロジー。バックパックに図書館を丸ごと詰め込むことも夢ではありません。この図書館は、何万冊の本があり、24時間365日オープンしている上、世界中どこにいても100ドル以下の料金で利用できます。しかも、延滞料金を取られることもありません。現在は知識経済の時代と言えますが、いまだに知識をやりとりする方法は500年前から続く “本(印刷物)” が使われています。本は手に取って読むには適していますが、内容を変えることはできません。コンピューターやタブレットの電子ディスプレイは変えられますが、長時間読むには適しておらず、多機能すぎて気が散ってしまうというデメリットもあります。このプレゼンテーションでは、教育のあり方を根本から変える力を持ったモバイル図書館のメリットについて、説明します。

ディスプレイやエレクトロニクス産業での20年に及ぶ経験を活かし、Giovanni Mancini氏は電子ペーパー(ePaper)で世界をリードするE Ink Holdingsの製品マネジメント事業のディレクターを務めている。
2010年、E Ink入社後は、Tritonカラー製品の立ち上げや次世代型ePaperの定義に向け、真摯に取り組んできたGiovanni氏。電子設計自動化、通信、信号処理、半導体製品のエンジニアリングおよびマーケティングチームの指揮を務めるなど、エレクトロニクス業界において25年の経験を積み重ねてきた。モントリオール、マギル大学の電子工学科で学士号および修士号を取得。E Ink入社以前は、ベルノーザンリサーチ社、ケイデンスデザインシステムズ社、メンターグラフィックス社、マスワークス社などで、管理職を経験している。

超大型曲面ディスプレイ

篠田プラズマ 越後 博幸 氏

篠田プラズマ

主席顧問

越後 博幸

講演の流れは次の通りです。#1:市場の潮流、#2:将来に向かっての必要な総合システム、#3:そのためにどのようなディスプレイが必要か、#4:特に超大型にはどのような技術が最適か、#5:現在のディスプレイ群及び弊社の製品(LAFi/SHiPLA)につき比較を含めて紹介する。
特に、超大型ディスプレイの場合は、その生産性、コスト、画質、容易な取扱、搬送し易さ等々がビジネス推進上非常に重要且つキーポイントである。これらの内容が本講演の主要アイテムであり、最後に、次世代ディスプレイの商品像やこれからの市場での位置付けを本セッションで論じ、且つ、ご提案をしたい。

1972: 東京芝浦電気株式会社(現、(株)東芝)へ入社
1972: 電子事業部へ配属
1986: ドイツ駐在(4年、東芝ドイツ社勤務)
1990: 液晶事業部発足に伴い同事業部へ移籍
2002: TMD(東芝松下ディスプレイ)に転籍
2009: TMDを6月に定年退職
2009: 8月から篠田プラズマ(株)で顧問として業務開始し、現在に至る。

日/英

A-12 次世代FPD/IGZO

有機ELの大型化、液晶の超高精細化の決め手 ~量産開始元年、TFTを革新~

日時
10月31日(水) 14:30~17:00
会場
会議センター3F

詳細内容・講師について

酸化物半導体とその応用

半導体エネルギー研究所 小山 潤 氏

半導体エネルギー研究所

薄膜回路設計部 取締役

小山 潤

近年、酸化物半導体の開発が活発におこなわれている。株式会社半導体エネルギー研究所ではシャープ株式会社様と共同で酸化物半導体の研究開発を進めており、CAAC-IGZOを開発した。この発表ではCAAC-IGZOの概要とその応用について説明をおこなう。

1980年立教大学物理学科卒業、1992年株式会社半導体エネルギー研究所入社
以後主として、ディスプレイ、RFID、薄膜トランジスタ回路の設計に従事。

高性能・高生産性酸化物半導体及び絶縁バリアフィルム

米Applied Materials社/AKT Marcus Bender 氏

米Applied Materials社/AKT

ディスプレイPVDグループ、R&Dシニアマネージャー

Marcus Bender

TFT及び有機ELバックプレーンの高性能化と製造コスト低減の要求に応えるため、アプライドマテリアルズは、ロータリーターゲットを使用したアレイPVD装置PiVotTMにより、第8.5世代ガラス基板上にInGaZnO (IGZO) 膜を成膜している。また、有機ELバックプレーンの安定性を更に高めるため、第8.5世代基板上に、信頼性が高く、欠陥の少ないAl2O3バリア膜を成膜するスパッタプロセスを開発した。ロータリーターゲットにより製造されたTFTの高い性能や、IGZO及びAl2O3膜の優れた膜特性やその均一性、確立されたロータリターゲット製造技術は、酸化物半導体バックプレーンの量産におけるロータリー技術の優位性を明確にする

マルカス・ベンダーは、アプライドマテリアルズのディスプレイPVDグループの開発責任者である。ディスプレイPVDグループはドイツのアルゼナウにあり、酸化物半導体、タッチパネルなどのアレイ成膜及び、カラーフィルター用コーティングに対応する装置を担当している。
マルカスは2002年にアプライドに入社、有機EL成膜プロセスと装置を担当し、2006年からアレイコーティングプロセス開発チームの責任者を務める。
専門は固体物理学で、ドイツのダームシュタット大学にて、様々なPVD方式によるITO成膜の研究で学位と博士号を取得。

Current Status of Oxide TFT Development

ETRI

Oxide TFT Research Team, Principal Researcher

Sang-Hee Ko Park

The most noticeable display trend is to achieve high resolution in mobile and large size panel. The common technology issues in terms of backplane of high resolution display are 1) TFT with high mobility and high stability, 2) the way to reduce the cost of fabrication, 3) low resistive electrode for large size display, which is related to the process on the large size substrate using simple process at high yield, and 4) TFT with less parasitic capacitance.
We have intensively developed oxide TFT technology during last 8 years in terms of active material, process, device structure and device physics. Finally Sharp started mass production of LCD panel and LGD is making AMOLED with oxide TFT. There are, however, several problems which are not solved yet. Here I will explain the recent issues of oxide TFT and development status. Finally, I will present the efforts to improve the performance of oxide TFT which would make oxide TFT be suitable for the backplane of next generation of display.

Sang-Hee Ko Park received the BS and MS in chemistry education department from Seoul National University in 1987 and 1989, and Ph. D. degree in chemistry department from University of Pittsburgh in 1997. Her dissertation work included the mechanism of synthesis of organometallic compounds. After graduation, she joined Electronics and Telecommunications Research Institute (ETRI), Korea in 1998, where she had worked on the development of electroluminescent display, phosphor, OLED passivation using ALD. She has been working on the transparent display and flexible AMOLED using oxide TFT. Her research interests include the fabrication of next-generation display, device physics & process technologies for functional electronic devices, and oxide electronics.

日/英

A-21 次世代FPD/モバイル液晶

有機ELに対抗 ~超高精細化、低消費電力化、高機能化を加速~

日時
11月1日(木) 10:00~12:30
会場
会議センター3F

中小型液晶パネルで、高精細化を加速させる取り組みが目立つ。有機ELでは実現が難しい精細度を実現することで、優位性を維持していく考えだ。高精細化の動きが顕著なのが、スマートフォンやタブレット端末向けの中小型パネル。これらの用途では、かつてないほどの高精細化が進行中だ。

詳細内容・講師について

モバイル端末が求める理想的なディスプレイとは

クアルコム ジャパン 山田 純 氏

クアルコム ジャパン

特別顧問

山田 純

爆発的にスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末が普及している。ありとあらゆるアプリケーションを飲み込んで、モバイル端末は更に普及が加速すると予想されているが、ユーザーは明らかに不満を高めている。それば短い電池寿命である。ディスプレイは実行中のモバイル端末の5割から8割の電力を消費する。画質や機能を維持しながら、ディスプレイの消費電力を大幅に低減することが求められている。この市場ニーズに応えるべく、MEMSを活用する各種ディスプレイの開発が進んでいるが、当社が有望視するPixtronix社の技術について解説する。

1978年、東京大学工学部電子工学科卒業、松下通信工業(株)に入社。自動車・携帯電話機器やデジタル移動通信システムの開発設計、米国での移動通信システム開発プロジェクトのリーダー等を経て、1995年退社。同年より、米国アクセスライン・テクノロジーズ(株)の技術部長として、NTT及びNTTドコモとの合弁会社ワンナンバーサービス(株)の設立に参画した。1998年、クアルコムジャパン(株)の設立に当り入社。標準化活動、新技術開発、新商品企画、通信事業者及び携帯端末メーカーへの技術支援、アプリケーションプラットホームBREW®の日本導入推進などを担当する。専務(執行役員)を経て、2005年3月より代表取締役社長、2008年6月より代表取締役会長、2009年3月より代表取締役会長兼社長を歴任。2012年5月より現職。

スマートフォン需要と共に高まる高機能中小型FPD

ディスプレイサーチ 早瀬 宏 氏

ディスプレイサーチ

中小型FPD市場調査担当 バイスプレジデント

早瀬 宏

スマートフォンの高性能化と共に搭載される中小型FPDは、より大画面・高精細の加速、高画質技術の応用及びタッチパネル組込みといった更なる高機能化の要求が高まっている。本公演ではスマートフォン需要と共に変化する中小型FPDの市場規模を機能面・性能面と共に分析し今後の展望をまとめていく。

静岡大学工学部卒業
1983年 エプソン(株)[現:セイコーエプソン(株)]入社
1996年 アプライドコマツテクノロジー(株)[現:AKT(株)]入社
1999年 ウィンテック・ジャパン(株)[台湾Wintekの日本法人] 他2社に在籍
国内外のLCD関連メーカーにて、技術,セールス,マーケティングを経験
2004年 ディスプレイサーチ入社、中小型ディスプレイの市場調査を担当、現在に至る

PC/IT機器市場展望~タブレット、パソコン市場における高精細型ディスプレイへの期待

ディスプレイサーチ 氷室 英利 氏

ディスプレイサーチ

PC/IT&大型FPD市場調査担当 ディレクター

氷室 英利

タブレット端末は、一昨年のApple iPadの登場以来、その軽快な使い心地や無線通信インフラの整備などを背景に、PC/IT市場の勢力図を一気に塗り替えようとしている。その中でもiPadは現在第3世代となり、264PPIという高精細パネルをいち早く搭載したことで、パネル側、セット側の各メーカーも同様なパネルの採用に動きつつある。本セッションでは、タブレット端末市場および小型PC市場における最新のパネル採用動向分析と今後の需要展望につき、当社の見解を述べる。

東京理科大学卒。NECにて液晶モニターおよびノート・パソコンの設計開発,商品企画,資材購買,米国駐在等を歴任,2007年にDisplaySearch社に入社。PC/IT機器関連市場および大型液晶パネルの価格動向の調査を担当。国内外の講演、新聞・経済誌への掲載・投稿多数。

高ppi対応・低消費電力を実現するIPS液晶技術

パナソニック液晶ディスプレイ 小野 記久雄 氏

パナソニック液晶ディスプレイ

商品開発センター・顧問

小野 記久雄

IPS液晶は優れた視野角性能でTVに使われて来たが、スマーフォンやタブレットにも用途が拡大中です。
モバイルでは、低消費電力化が重要です。電力低減は、開口率で決まるバックライト電力に加えパネル電力低減も必要です。液晶駆動方法もコラム反転駆動への変更が効果的です。実現には、画期的なIPS画素の登場が必要でした。新画素は、絶縁膜を介し複数画素に渡り、透明コモンでTFT配線を覆うシールド構成で、IPS-Pro Nextと呼んでいます。
講演は、この新画素効果に加え、光配向技術も紹介します。これらは、パナソニック液晶ディスプレイが高ppi液晶を実現する上で知財力を背景とした優位技術です。

1982年株式会社日立製作所日立研究所に入社。LTPSや液晶パネルシミュレーションの開発を行う。1994年、(株)日立ディスプレイにおいてアモルファスシリコンTFT、動画技術、TV用のIPS液晶ディスプレイの技術開発を実施。2010用よりパナソニック液晶ディスプレイ株式会社において、引き続きIPS液晶ディスプレイの開発を行い現在に至る。 現在、同社商品開発センター・顧問。 TFT液晶ディスプレイ技術に造詣が深く、米国特許を140件取得、特に、高開口率IPSの画素構造に関して基本性の高い特許を取得している。

日/英

A-22 次世代FPD/モバイル有機EL

離陸の兆し、Samsungに続き各社が量産へ ~高精細化の開発も加速~

日時
11月1日(木) 14:30~17:00
会場
会議センター3F

次世代ディスプレイの本命として、有機ELがいよいよ離陸の兆しを見せつつある。これまで韓国Samsung Display社がアクティブ・マトリクス型の有機EL市場をほぼ独占してきたが、この状況が変わりつつある。有機ELの従来の常識を超える高精細化の技術開発も進んでおり、ソニーなどから最新情報を語っていただく。

詳細内容・講師について

高精細印刷プロセスを用いたハイブリッド型有機ELディスプレイ開発

ソニー 安藤 真人 氏

ソニー

コアデバイス開発本部 ディスプレイ開発部門 FP開発部 プロセス技術マネジャー

安藤 真人

情報通信技術の進展により、近年、スマートホンやタブレット等の携帯情報機器の普及が急速に進んでいる。これらの情報機器を通して高画質な静止画や動画を楽しむユーザーが増加しており、ディスプレイデバイスには、より高い映像表現力が求められている。有機ELディスプレイは、コントラスト、色再現、動画応答性に優れ、このような携帯情報機器において本格的な普及期を迎えつつある。しかしながら、その解像度については更なる高精細化が求められており、この要求に応えるため、我々は独自の高精細印刷技術と真空蒸着プロセスを組み合わせたハイブリッド型有機ELディスプレイを開発している。本講演にて、その技術の概要を紹介する。

1983年ソニー株式会社入社。研究開発部門および事業部門にて、磁気記録装置、プリンター装置の開発・製品化に従事後、2006年より有機ELディスプレイの開発に携わる。現在は、印刷技術を用いた高精細OLEDのプロセス技術開発を担当。

有機EL発光材料の新展開

九州大学 安達 千波矢 氏

九州大学

教授

安達 千波矢

現在、リン光材料を用いた有機ELデバイスは優れた発光性能を有することから、従来の蛍光材料に代わり、有機ELの基幹発光材料となっています。しかしながら、リン光材料は、高電流密度領域における励起子失活の問題や、化合物がIr/Pt/Osなどの貴金属を含有する有機金属化合物に限定されているなどの難点があり、新材料の開発が期待されています。本講演では、有機ELの発光材料の現状について概観した後、新しい励起子生成メカニズムである熱活性遅延蛍光(TADF)を用いた新しいELの可能性について報告します。

平成 3年 株式会社リコー化成品技術研究所
平成 8年 信州大学繊維学部機能高分子学科助手
平成11年 米国Princeton University, Center for Photonics and Optoelectronic Materials (POEM) 研究員
平成13年 千歳科学技術大学光科学部物質光科学科助教授
平成16年 千歳科学技術大学光科学部物質光科学科教授
平成17年 九州大学工学研究院教授

韓国のモバイル向け有機EL最新動向

IHS 金 桂煥 氏

IHS

エレクトロニクスアンドメディア・ディスプレイ エキスパート

金 桂煥

タブレットやスマホなど、モバイルのスマート化は日々目まぐるしい成長を続けている。この成長は低迷しているディスプレイ産業に市況改善の兆しをもたらしてくれた。特に日本のLCD業界においては中小型ディスプレイだけに集中しても採算が合うビジネスモデルになるので好都合である。世界ディスプレイ産業をリードしている韓国メーカーとしても、現在のシェアを拡大すべく、スマートモバイル向け高精度液晶パネルを相次いで開発している。特にサムスンディスプレイは有機ELパネルの増産を続け、独占的シェアを保っている。しかし、スマホ市場の拡大は、有機ELに対して更に高度な仕様を求めている。果たして、韓国メーカーはこの激変する技術要求に応えられる戦略とロードマップをもっているのか。

2004年、来日し、日本と韓国の先端産業に関するブログを開設、ディスプレイ、太陽電池、LEDといったエレクトロニクス産業の市況、技術動向、企業動向のコラムニストとして活動、2007年からディスプレイバンクのシニアアナリスト、2009年にはディスプレイバンク本社常務取締役兼日本代表に就任。現在、世界的調査グループIHSのエレクトロニクスアンドメディア部門で地域エキスパートとして活動中。電子産業の構造変化に備えた次世代ビジネスモデルを日韓の電子産業界に提案している。

日/英

A-31 次世代FPD/フレキシブル(1)

機器の形を変える新ディスプレイ ~曲げられる有機EL、電子ペーパー、液晶~

日時
11月2日(金) 10:00~12:30
会場
会議センター3F

曲げられるディスプレイの開発が活発化している。機器の形を変え、これまでにない全く新しい市場を切り開く可能性を秘めた技術である。本セッションでは、曲げられるフレキシブル・ディスプレイの技術開発の最新動向を紹介する。

詳細内容・講師について

Technology Issues for Flexible AMOLED

ADRC, Kyung Hee University

Director

Jin Jang

In this talk I will review the state-of-art technologies for flexible AMOLED, especially on plastic substrate.

Jin Jang is a Professor at Department of Information Display of Kyung Hee University. His current research programs are in plastic AMOLED, LTPS-TFT, Oxide TFT for displays and sensor applications. He is the author or co-author of over 750 technical publications of which over 420 are in SCI Journals such as Nature, Advanced Materials and EDL. He published more than 20 papers in SCI Journals in 2011. He got BS Degree from Department of Physics, Seoul National University and Ph.D. from Korea Advanced Inst. of Science and Technology in 1982. He is currently a Director of Advanced Display Research Center (ADRC). He established a display major in Graduate School of KHU in 1997 and Department of Display in 2004. He is a Fellow of SID and a General Chair of SID 2009 International Symposium and had served as an editor of Applied Physics, JDT.

塗布,印刷プロセスを用いた有機TFT駆動フレキシブル電子ペーパー

ソニー 栗原 研一 氏

ソニー

コアデバイス開発本部 ディスプレイ開発部門 シニアマテリアル技術エンジニア

栗原 研一

本講演では、有機薄膜トランジスタ(有機TFT)で駆動したフレキシブル電子ペーパーについて紹介する。有機TFTは、150℃以下の低温プロセスでプラスチックフィルム上に直接形成し、用いられる有機材料は全て塗布プロセスを用いて形成した。これに加え、有機TFTの作製工程の一部には高精細印刷プロセスを導入し、対角13.3インチ、200 dpiの電子ペーパーを駆動した。当日は、有機TFTの作製方法を述べるとともに、これを用いて駆動したディスプレイについて紹介する予定である。

1992年ソニー株式会社入社。同社、中央研究所、マテリアル研究所を経て、現在、同社コアデバイス開発本部にて、フレキシブルディスプレイの開発に従事し、現在に至る。

ユビキタスなスクリーンの世界 - 台湾におけるフレキシブルなディスプレイテクノロジー開発

Industrial Technology Research Institute (ITRI), Display Technology Center (DTC) Janglin (John) Chen 氏

Industrial Technology Research Institute (ITRI), Display Technology Center (DTC)

Vice President of ITRI and General Director of DTC

Janglin (John) Chen

TFT液晶を中心として10年にわたり成長を続けてきたフラットパネルディスプレイも次第に勢いが衰え始めています。薄型・軽量化、そしてモバイルユースに耐える堅牢なデザインがディスプレイの最近のトレンドです。また、“グリーン/エコ” を意識した低電力消費であること、そして環境にやさしい設計であることが新しいディスプレイに求められる条件です。こうしたトレンドを背景に、当社では省エネとモバイルアプリケーションに重点を置いた開発作業を展開しています。省エネアプリケーション用として、ロールツーロールコーティングを施した、双安定型反射式コレステリック液晶ディスプレイをeペーパーやeシグネチャーアプリケーション向けに開発しています。モバイル機器では、フレキシブルな回路基板、バックプレーン、発光層、表面安定化処理、カプセル封入技術の統合に主として取り組み、折りたたみ可能なAMOLEDの開発に成功しました。このプレゼンテーションでは、ユビキタスでフレキシブルなスクリーンの展望、技術動向、台湾における開発状況について、説明します。また、設計、不良、信頼性における問題点についても、取り上げます。

Janglin (John) Chenは、台湾工業技術研究院(ITRI)の副長兼ITRIディスプレイテクノロジーセンターの最高責任者を務める。ITRI以前は、研究員としてニューヨークのイーストマンコダック社に従事しており、1982年から2006年までさまざまなR&D管理職を経験している。執筆した技術関連記事の数は60本にものぼり、33件の米国特許を取得するなど、活躍してきた。台湾出身。ニューヨーク、ブルックリンのニューヨーク工科大学で博士号を取得し、カリフォルニア州スタンフォード大学院SEP(シニアエクゼクティブプログラム)を修了をしている。ITRIでは、Chen博士とスタッフはフレキシブルディスプレイ、回路基板、金属酸化物薄膜トランジスタ、エレクトロウェッティング方式ディスプレイなど、新しいディスプレイと高度な技術研究に重点的に取り組む。「IEEE/OSA Journal of Display Technology」誌の共同編集者であり、「Handbook of Visual Display Technology」(2012年/Springer出版)の編集長を務める。現在、台湾ディスプレイ産業連合総会の副会長。

日/英

A-32 次世代FPD/フレキシブル(2)

フレキシブル対応の現実解を探る ~新TFT、白色有機EL、電子ペーパーを駆使~

日時
11月2日(金) 14:30~17:00
会場
会議センター3F

表示部を曲げられるフレキシブル・ディスプレイの開発が盛んになっている。特に、量産に向け、実現可能性が高い技術を導入した事例が目に付くようになってきた。例えば、低温プロセスや大面積対応に向くIGZO TFTや有機TFTなどの新TFT、白色有機ELとカラー・フィルタあるいは電子ペーパーを組み合わせたパネルである。本セッションでは、このようなフレキシブル対応技術の開発の最前線を解説する。

詳細内容・講師について

酸化物TFTで駆動するトップエミッション型フレキシブル有機ELディスプレイの開発

ソニー 野田 真 氏

ソニー

ディスプレイ開発部門 有機ELディスプレイ技術部

野田 真

近年、酸化物TFTを用いたフレキシブル有機ELディスプレイの開発が盛んに行なわれている。我々は、白色有機EL+カラーフィルタ方式を採用し、酸化物TFTで駆動するトップエミッション型のフレキシブル有機ELディスプレイを開発した。本講演では、開発したフレキシブル有機ELディスプレイに用いた高耐熱フレキシブル基板ハンドリグ技術およびフレキシブルカラーフィルタ技術について紹介する。更に、フレキシブル有機ELディスプレイ開発の業界動向や、将来の展望についても議論する。

1998年に大阪大学大学院修士課程を卒業。同年ソニーに入社。2006年より有機TFT駆動フレキシブル有機ELディスプレイの開発に従事。2011年より酸化物TFT駆動フレキシブル有機ELディスプレイの開発に従事。現在に至る。

次世代ディスプレイ用ロール・ツー・ロール製造技術

Applied Materials GmbH & Co. KG. Tobias Stolley 氏

Applied Materials GmbH & Co. KG.

ロール・ツー・ロールPECVD プロジェクトマネージャー

Tobias Stolley

太陽電池、TFTバックプレーン、タッチパネルなど、薄膜ベースの電子デバイスのロール・ツー・ロールによる製造は、安価で、軽く、フレキシブルな基板を高いスループットで生産できるという利点を持っている。バッチ式の成膜装置に比べ、成膜装置のコスト、使用できる基板面積、プロセスガス流量などにおいても大きな費用の削減が可能である。しかしながら、材料の取り扱い、デバイスのパターニング、歩留まりの問題などにより、電子産業においてはロール・ツー・ロール製造技術の利用は進んでいない。
アプライドマテリアルズは、フレキシブル薄膜シリコンTFTバックプレーンやタッチパネルのロール・ツー・ロール製造による量産を可能にする様々なウェブハンドリングや成膜技術、プラットフォームを開発してきた。本稿では、ロール・ツー・ロールによるTFTバックプレーンの製造及び、先進のフィルムベースの150 Ohm/Sqのタッチパネル、さらに大型の100 Ohm/Sqのデバイスへの展開について紹介する。

トビアス・ストーレイは、1995年から1998年までフラウンホーファー研究所にて研究者とし勤務。ライボルトを経て2006年にアプライドマテリアルズに入社。建築用ガラス、ディスプレイ及びウェブアプリケーション用の成膜装置の研究開発に従事した。現在はドイツ・アルゼナウにあるアプライドマテリアルズのテクノロジーセンターにて、ロール・ツー・ロールのCVD装置のプロジェクトマネージャーとして、次世代の薄膜電子デバイスのためのフレキシブルなTFTバックプレーンの開発に従事。

実用的なプリンテッドエレクトロニクス用有機半導体の材料設計

東京工業大学 半那 純一 氏

東京工業大学

像情報工学研究所 教授

半那 純一

プリンテッドエレクトロニクスを実現するための実用的な有機半導体材料、特に、薄膜トランジスタ用の半導体材料に要求される移動度、有機溶媒に対する溶解度、プロセス適性、薄膜の均一性、薄膜の熱安定性などの諸特性について議論し、それを実現するための材料設計の基本的な考え方を示す。さらに、それを実現するための分子設計の基本的な考え方を提案し、その考え方を基に合成した有機半導体材料の基本的な電気特性、プロセス適性、および、その材料を用いたFET特性から、提案した材料設計の基本的な考え方の有効性を実証する。あわせて、現状での最も実用に近いと考えられる材料の諸特性について示す。

1974年 東京工業大学理学部化学科卒業
1976年 東京工業大学大学院理工学研究科修士課程化学専攻 修了
1977年 東京大学大学院理学研究科博士課程化学専攻 中途退学、東京工業大学助手
1986年 米国Harvard大学博士研究員
1988年 東京工業大学助教授
1993年 同 教授  現在に至る
専門: イメージング材料、大面積デバイス用半導体薄膜材料の開発とイメージングデバイスへの応用
受賞: 応用物理学会フェロー表彰、日本液晶学会 および、日本写真学学術賞 日本画像学会学会賞 ほか
現在の研究テーマ: 大面積イメージングデバイス用半導体薄膜の開発とデバイス応用
① 反応性熱CVD法による低温ポリシリコン薄膜の開発とTFT応用
②液晶性有機半導体の開発とデバイス応用

  • 講演者の情報は、決定次第更新してまいります。ご期待ください。
  • 講演者、講演タイトルは予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。