スマートシティ 関連コラム

2012年8月28日

【そもそもから考えるエネルギー論】
「原発はダメ、自然エネ拡大まで天然ガス」では解決しない

大場 紀章
出典:日経ビジネスオンライン 2012年2月28日
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

「ピークオイル」はオオカミ少年か?

 私はこの数年間、「ピークオイル」について研究してきました。「ピークオイル」とは、将来必ずやってくる世界の石油生産の減少のタイミングこそが人類文明の重要な転換期であり、またそのタイミングはそう遠くないとする考え方です。

図2:コリン・キャンベル氏の予想

 しかし、「ピークオイル」論はつい最近まで、異端の悲観論として扱われてきました。その1つの理由として、ピークオイル論者の代表格で、ピークオイル研究の国際組織であるASPO(Association for Study of Peak Oil and Gas:石油ピーク研究連盟)を設立した英国の地質学者、コリン・キャンベル(Colin Campbell)氏のこれまでのピーク時期の予想がずっと外れているとみなされてきたことがあります(図2)。

 キャンベル氏はピークオイルの議論を世界に広げたという意味で大変な功労者ですが、皮肉にも、ピークオイル論者が“オオカミ少年”としてのレッテルを貼られるきっかけも作ってしまいました。

 一方で、ピークオイル論者を批判してきた“主流”の石油評論家がこれまでに主張してきたことはどうでしょうか。

 図3をご覧下さい。わずか数年前まで、石油供給は見通せる将来まで全く問題はないと言われてきました。2004年頃から上昇を始めた石油価格に対しても、「原因は投機マネーの流入であって、石油の需給に問題はない」と。ところが、現在では”主流”のエネルギー専門家ですら、「1バレル100ドルが適正な価格だ」と主張しています。

図3:石油価格の推移とそのときの論調

 一体この数年でなにが起きたというのでしょうか。

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