スマートシティ 関連コラム

2012年9月25日

【そもそもから考えるエネルギー論】
サウジアラビアが石油輸入国になる日

大場 紀章
出典:日経ビジネスオンライン 2012年3月12日
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 前回の記事に対し、たくさんのコメントを頂きました。ありがとうございます。様々なご意見を頂きましたが、そうした声にこれから少しずつ答えていけたら良いと思います。

 初回という事で、まずは私の意見の大まかな部分を提示したくて、細部を端折りました。ただ、少なくとも、私がなぜ石油生産ピークを重視するのか、その妥当性についての説明と、原子力と再生可能エネルギーに対する考え方はいずれ示していかなければならないと感じています。そこまで連載が継続できるよう頑張ります。

 さて、今回はまた違った視点のお話です。

サウジの一人当たり石油消費量は日本の2.8倍

 「BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)などの新興国の石油需要が増加し・・・」などとよく言われますが、実際にはどの国の需要がどれくらい伸びているのでしょうか。まず、石油消費量の増加が最も大きい国は、皆さんご想像の通り中国が圧倒的です。

 しかし中国に次いで増加量が大きい国はBRICs諸国ではなく、意外にもサウジアラビアだったりします(図1)。しかも、人口13億人の中国、12億人のインド、1.9億人のブラジルに対し、サウジアラビアの人口は約2700万人に過ぎません。この増加分がいかに大きいかがわかると思います。

 サウジアラビアは既に、米中日印露、に次ぐ世界第6位の石油消費国ですが、一人当たりの石油消費量は15.5リットル/日と、アメリカの約1.6倍、日本の約2.8倍にもなります。意外にもサウジアラビアの人々がかなり大量の石油を消費しているということがわかります。

図2 一人・1日当たりの石油消費量の比較
EIA統計および各国人口統計から

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