スマートシティ 関連コラム

2012年9月27日

【決め手は位置情報】
[動かす]エンターテインメント性を有効活用

河合 基伸、高橋 史忠=日経エレクトロニクス、Phil Keys=シリコンバレー支局
出典:日経エレクトロニクス 2011年3月7日号
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 このうちローソンのキャンペーンは、来店時にロケタッチで「タッチ」と呼ぶ位置登録をすると、店舗ごとに異なる50種類のマークを入手できる仕組みだ。集めたマークの種類に応じて、商品の抽選に応募できる。ぽすれんのキャンペーンでは、DVD自動レンタル機「GEO BOX」にタッチすると、割引クーポンが当たる。いずれの企業も、来店の促進効果や、ロケタッチと連携するSNS上での口コミによる広告効果を狙う。

ネットで参加者を募る

図3 無線LANで“ケイドロ”
ハピネットのおもちゃ「ケイドレーダー」は、警官役と泥棒役に分かれて遊ぶ“ケイドロ”で利用する。それぞれのケイドレーダーが発する無線LANの電波強度で距離を測定して、点灯するLEDの数と音を変える。

 おもちゃも、位置を利用し始めた。ハピネットの「ケイドレーダー」は、子供の頃に遊んだ、警官と泥棒に分かれて遊ぶ“ケイドロ”で利用するためのものだ(図3)。開発担当者が、子供たちに外で元気に遊んでもらいたいとの思いを込めて作った。「位置を使うと、外で歩いたり冒険したりと、体を使って遊ぶようになる」(ハピネット・マーケティング 商品開発部 開発チームの野宮智士氏)。

 ケイドレーダーは無線LANチップを搭載しており、無線LANの電波強度から敵との距離を算出して、搭載するLEDの光る数や音を変化させる。最大で約30mまでの距離を5~10mごとに表示する。遊ぶ際はケイドレーダーを身に着けて、警官役と泥棒役を設定してゲームを始める。20人対20人の合計40人まで同じグループで遊ぶことができる注1)。消費電力を抑えるために1秒間隔で電波を送信することとし、ボタン電池1個で連続20時間の動作を可能にした。

注1) 同時に256グループが利用しても混線しないように、周波数を細かく設定した。つまり、40人×256グループが同時に遊べる。

 担当者によると、ケイドレーダーには通常のおもちゃとは異なる売れ方や使い方をしている例があるという。例えば、大学生などが20~30個をまとめ買いする例だ。その他にも、ネット上で集まれる人を募って、見ず知らずの人とケイドレーダーで遊んでいるグループもあるという。

 ハピネットが無線LANチップをおもちゃに利用するのは、今回が初めて。チップの価格が安くなったことで、おもちゃへの搭載が可能になった。おもちゃに用いる部品価格の目安は1米ドル前後という。無線LANチップはそこまで安くなっていなかったが、他のコストを圧縮して搭載にこぎ着けた。もっと安くなれば、多くのおもちゃでの採用が増えるだろう。

 さらにハピネットは、GPS受信チップにも興味を持っている。まだおもちゃに使えるような価格ではないが、「もう少し安くなれば、街中で宝探しをするといったおもちゃが考えられる」(野宮氏)。

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