スマートシティ 関連コラム

2012年10月11日

【決め手は位置情報】
[予測する]データの増加と精度向上で革命

河合 基伸、高橋 史忠=日経エレクトロニクス、Phil Keys=シリコンバレー支局
出典:日経エレクトロニクス 2011年3月7日号
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 気象予報で重要な要素の一つは、実際に起きた気象の変化を観測した「実況データ」である。ユーザーのレポートを集めることで、このデータの数が従来の気象観測とは桁違いに増えた。未登録のレポーターも合わせると、1日に平均20万件以上の報告が届く。「予報に使える初期値の増加が質を大きく向上させ、予報精度が格段に高まった」と、石橋氏は効果を語る。

 特に精度向上に効果があるのは、2~3時間後までの短期予報だという。「実はニーズが高いのは、1時間以内の気象予報。傘を持って外出すべきか、洗濯物を取り込むべきかといった目先の行動判断に使える。これは、企業向けサービスでも同じだ」(石橋氏)。

 今後、GPSなどの測位精度が高まれば、ユーザーのレポートを別のサービスにも生かせる可能性があるとWNIはみている。例えば、災害が起きた場所のデータベースと、気温や天候の情報を組み合わせた防災情報サービスである(図2)。「特定の気温になると凍結する道路がピンポイントで分かれば、その地点が近づいたら警報を出すようなサービスも可能になるだろう」(石橋氏)。

図2 災害の位置収集で“減災”を目指す
WNIが2011年2月に千葉市と共同で始めた気象災害情報サービス「ちば減災プロジェクト」のWebサイト。市民から送られてくる気象災害の内容と場所をリアルタイムに掲載し、データベース化している。

GPSで水蒸気量を精密に計測

 ここにきて、気象予報に使う実況データの精密な計測にGPSを活用する動きも本格化している。気象庁は2009年10月に、GPSの電波で測定した大気中の水蒸気量を数値予報に新たに取り入れた。「GPS気象」と呼ばれる分野の取り組みだ。

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