Smart City Week 2012 会場速報

2012年10月31日

【SCW2012】アジアの首長ら43人が横浜のスマートシティを視察

Smart City Week 2012」の併設会議「アジア・スマートシティ会議」の開催を前にした10月30日、同会議の参加者を対象に横浜市がスマートシティ関連施設を巡る視察ツアーを実施した。アジアを中心とした海外の市長や地方自治体の都市開発担当者など総勢43人が参加し、スマートハウスや火力発電所などを視察した。

 視察ツアーが最初に向かったのは、神奈川水再生センターである(写真1)。広い敷地に貯水池が並び、沈殿池や反応タンク、最終沈殿池を経て、生活排水を浄化している。微生物の力を借りて浄化する過程について、参加者は興味津々で説明を聞いていた。


写真1●視察ツアーが最初に向かった神奈川水再生センター

 次に向かったのは、みなとみらいのビル群の中に佇む「観環居」というスマートハウス(写真2)。積水ハウスと日産自動車がコラボレーションして建てた住宅だ。タブレットPCを使って、エアコンを操作したり、屋根に置かれた太陽光発電パネルの発電量を確認したりできる。V2H(Vehicle to Home)の仕組みもあり、屋内に電気自動車(EV)を駐車できる。参加者は、家の中にEVと充電器があることに驚いていた。


写真2●「観環居」というスマートハウスを訪れた参加者

 最後にツアーが訪れたのは、J-POWERの磯子火力発電所である(写真3)。石炭火力を使った発電能力は120万KWで、原子力発電所1基分に相当する。住宅であれば200万世帯分になり、世帯数約160万の横浜市の住宅すべてカバーできることになる。環境配慮した設計で、SOxやNOxの排出量は横浜市と取り決めた排出量を大幅に下回る。J-POWERは、「40年稼働を前提にすれば、石炭火力が最も電力コストが安くなる」と説明。アジア諸国も環境に対する意識は高く、参加者は環境に配慮した低コストの電力に魅力を感じていた。


写真3●原子力発電所1基分の発電能力を持つJ-POWERの磯子火力発電所

 今回のツアーでは、電力と水という生活の基盤となる社会インフラと、スマートハウスやEVという最先端の技術を製品の両方を視察した。参加したアジア諸国においては、都市づくりにおいて、これらにほぼ同時に取り込むことになる。海外のスマートシティプロジェクトにおいて、日本がサポートできることがいかに多いかを横浜市は今回の視察ツアーで示したと言えそうだ。

(日経BPクリーンテック研究所 菊池珠夫)

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