Smart City Week 2012 会場速報

2012年11月2日

【SCW2012】北九州市が「北九州Day」を開催、実証事業の状況を参加各社が報告

 北九州市は11月2日、パシフィコ横浜で開催中の「Smart City Week 2012」において主催セミナー「北九州Day」を開催した。「北九州から世界へ発信するスマートコミュニティ」と題した同セミナーでは、北九州市が取り組む次世代エネルギー・新会システム実証事業「北九州スマートコミュニティ創造事業」の最新状況について、実証参加企業みずからが説明した。

 セミナー冒頭で挨拶した北九州市の松岡 俊和 環境局 環境未来都市担当理事は、北九州スマートコミュニティ創造事業について「官民そして市民のみんなで取り組んでいることが最大の特徴だ」と紹介。実証事業は2014年度で終わるが、「街づくりは、その先も終わることはない。スマートシティを作るにはイノベーションが必要であり、そこに我々は挑戦している。そのためにも、みんなが一緒になり、知恵を出し合わなければならない」と強調した。

 その後は、実証事業に参加している企業が、それぞれ取り組み内容を説明した。まず、政策大学院大学の田中 誠 准教授は、この夏に実施したダイナミック・プライシングの成果について、「速報値ではあるが、9~15%の削減効果が確認された。北九州のダイナミック・プライシングは世界的に見ても先駆的であり、今冬の実証を含め、さらなるデータ収集に期待が掛かる」と説明した。

 このほか、富士電機の桑山 仁平 担当部長が、「地域節電所」と呼ぶCEMS(地域エネルギー・マネジメント・システム)の仕組みなどを紹介。同CEMSは、Smart City Week 2012の展示会場にも設置され、実証地区における電力需給状況を生データを使って表示もした(関連記事『北九州市が“地域節電所”を展示、現地の電力需要をリアルタイムに表示』。

 ひがしだクリニックの松尾 賢三 院長は、同病院で取り組む人工透析における太陽熱エネルギーの活用や、透析液を作る段階での水のリサイクル、院内の節電対策などを紹介。新日鉄住金エンジニアリングの中村 靖 建築・鋼構造事業部 建築設備室 シニアマネジャーは、同社が実証地区に持つ北九州寮における地熱活用といった環境負荷低減技術を説明した。

 日鉄エレックスの山口 善三 営業本部 ソリューション技術グループ 部長代理は、同社ビルにおけるBEMS(ビル・エネルギー・マネジメント・システム)の考え方や、蓄電池および電気自動車(EV)のバッテリーを使ったBEMS連携などの取り組みを紹介した

このほか、日本IBMの梅田 浩之 スマーター・シティ事業 アドバイザリーITアーキテクトと新日鉄住金ソリューションの桜井 新 環境・エネルギーソリューション推進センター部長は、それぞれが構築・運用するICT(情報通信技術)が、北九州市の実証事業の基盤を支えていることを説明した。

(志度 昌宏=日経BPクリーンテック研究所)

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