株式会社HackCamp
バックキャスティングの方法を駆使し
未知のテーマに取り組む組織をつくる

矢吹 博和 氏株式会社HackCamp
取締役副社長
矢吹 博和 氏

尾崎 えり子 氏株式会社HackCamp
執行役員
尾崎 えり子 氏

「現在」の延長線上にはない
未来の姿を描く

矢吹 博和 氏
株式会社HackCamp
取締役副社長
矢吹 博和 氏

2014年の設立以来、主に大手企業、官公庁にアイデアソンやハッカソンのプログラム、各種コンサルティングサービスなどを提供してきたHackCamp。4年間で実施してきたワークショップの数は300件、主催イベントへの参加者数は4000人以上、アイデアソンなどの中で新たに生まれたアイデアは1万件を超えるという。

「これまで数多くの共創、新規事業のコンサルを手がけてきました。その中で見えてきたのは、答えのない未知のテーマに取り組むためのプロジェクトをどのようにマネジメントし、どのように戦略をつくればいいのかという課題でした。それを解決する方法の一つとして私たちが注目したのが“バックキャスティング”です」

同社取締役副社長の矢吹博和氏はそう話す。矢吹氏によれば、「現在」を出発点とし、「現在」の延長線上で解決方法を探っていく従来のアプローチが「フォーキャスティング」である。この方法には、課題解決自体が目的になってしまったり、目指すべきゴールが次第にずれていってしまったりするといった問題がある。

それに対し、まず、「ありたい姿」を定義し、そこに到達するための実現手段を逆算して考えるのが「バックキャスティング」だ。

「目の前の課題や制約条件にとらわれずに物事を考え、現在の延長線上にはない未来の姿を描くのがバックキャスティングの方法論です。重要なのは、“ありたい姿”をチーム内で共有することであり、共有に当たって“論理”よりも“感情”、“最適解”よりも“納得解”を大切にすることです」(矢吹氏)

バックキャスティングによって
多様な社員を束ねる

尾崎 えり子 氏
株式会社HackCamp
執行役員
尾崎 えり子 氏

HackCampは、自らバックキャスティングを用いた組織戦略を実践している。執行役員の尾崎えり子氏は次のように話す。

「弊社の社員のほぼ全員が兼業者です。他社で働いている人、ベンチャー経営者、フリーランサー──。そういった多様な社員がリモートワークなど、自分のスタイルに合った働き方で仕事をしています。多様な背景とワークスタイルをもった社員を束ねているのがバックキャスティングの方法論です。多様なメンバーが対等なコミュニケーションを行い、常に最先端のプロジェクトでワクワクしながら働き、各人の成長が記録され、評価される。そのような柔軟でアクティブな組織づくりには、会社としての「ありたい姿」の共有が欠かせません。それを実現するのがバックキャスティングなのです」

短時間での合意形成を実現する
未来志向の会議術

では、「ありたい姿」を実現するには、具体的にどのようなやり方が有効なのだろうか。同社が提唱しているのが、「視覚会議」と呼ばれる手法である。

「視覚会議は、多様な人たちが参加する会議において、短時間での合意形成を実現する未来志向の会議技術です。50分間の会議時間の中で、参加者は積極的に発言し、論点を確認しながら、チームへの所属意識と自己肯定感を高め、“ありたい姿”を他のメンバーと共有していきます」(矢吹氏)

バックキャスティングによる戦略づくりと実行の具体的なプロセスは以下のようなものだ。このうち1、2、6に視覚会議の方法が用いられる。

1.ビジョンの合意形成
2.プロジェクト運営の合意形成
3.「ありたい姿」を実現するための戦略づくり
4.実現方法の検討(アイデア創発)
5.実現方法のブラッシュアップ
6.計画立案・実行のあるべき姿

「“ありたい姿”は決して一般論から導き出してはなりません。あくまでもチームとそのメンバーが心から“こうありたい”と思える姿でなければならないのです」(矢吹氏)

この手法は、これまでNTTデータ、LIXILなどの大手企業に採用されているだけでなく、『組織開発の探究』(ダイヤモンド社)といったビジネス書でも紹介されているという。

社内における日々の実践をもとに
企業が直面する課題解決をサポートする

同社は「ありたい姿」を個人で考えるツールキット、企業の会議にファシリテーターを派遣してビジョン策定やアクションプラン立案をサポートするサービス、2日間のイノベーション人材育成プログラム、バックキャスティング無料体験会など、さまざまな取り組みによって企業の組織開発を支援している。

「新規事業開発、働き方改革、ダイバーシティ推進、女性活躍推進、SDGsへの取り組みなど、企業が向かい合わなければならない新しいテーマが次々に出てくる時代です。HackCampでは、個々の専門領域をもつ多様なメンバーが多様な働き方を実践しており、組織の成長と個人の成長を両立できる環境や仕組みを実現しています。自らの日々の実践をもとに、多くの企業が直面する課題解決をこれからもサポートしていきたいと考えています」(矢吹氏)

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