2012年11月2日
Smart City Week 2012ステアリングコミッティ
我々は、2011年10月の「新スマートシティ宣言(下記参照)」に基づき、スマートシティを事業として成功させるには、以下の5つの要素が必要あると考える。
1. 魅力的なコンセプト
主役である市民・企業が生活の質の向上を予感でき、住みたく、集まりたくなるような分かりやすいコンセプトを打ち出す
2. 市民本位のインフラ
健康・福祉、環境・エネルギー、防災・安全、自由な移動といった都市における生活の質の向上に直結するサービスを提供するため、必要なインフラを整備する
3. 新しいサービスの創造
民間や公共、業種や業態にとらわれず、社会と市場のニーズに対応するサービスを生み出す
4. 持続可能な運営
持続可能な都市の運営に向けて、経済合理性を常に意識する
5. 日本の経験をアジアへ、世界へ
公害の克服や安全・安心のまちづくり、自然災害への対応、高齢化対応といった貴重な経験を、アジアそして世界へ発信かつ共有する
2011年10月24日~28日に横浜で開催した「Smart City Week 2011」では、都市を巡る課題を解決するためのベストプラクティスを共有することを目的に、国内外の有識者による講演やパネルディスカッションなどを開き、会議には5日間で述べ5000人を超える方々が参加しました。
そこでの議論を踏まえ、Smart City Week 2011のステアリングコミッティは、以下の「新スマートシティ宣言」を採択し、世界に向けて発信しました。
2011年10月28日
SmartCityWeek2011ステアリングコミッティ
世界各地で、エネルギー利用や都市運営の効率化を図るスマートシティ・プロジェクトが進んでいる。
"都市革命"とも言うべきスマートシティを実現するには、これまでの都市化の延長ではなく、都市のあるべき姿を改めて考えることが不可欠だ。そこで私たちは以下のメッセージを「新スマートシティ宣言」として、世界に向けて発信する。
1. 主役は市民と企業
スマートシティは、市民とそこで産業を手がける企業が主役である。市民にとって最適な社会をともに実現する。
2. 目的は市民の生活の質向上
スマートシティは、市民の生活の質(QOL)をより向上させることを目的とする。
3. 明確なビジョンの下に推進
スマートシティには、明確なビジョンが重要であり、そのビジョンの下に推進する。
4. 常に進化を先取り
スマートシティは、市民のニーズや地域社会の変化を先取りし、進化し続ける。
5. 日本の世界への貢献
日本は、災害克服や少子高齢化対応といった非常に難しい課題解決を通して良い社会づくりの経験を積み、世界に向けて発信することによって貢献する。