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主催者あいさつ

コンピュータエンターテインメント協会(CESA) 岡村 秀樹

一般社団法人

コンピュータエンターテインメント協会(CESA)

会長

岡村 秀樹

 この度は、当協会が主催致します「東京ゲームショウ2017」にご来場を賜り、誠にありがとうございます。
 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、1996年に家庭用ゲームメーカーを中核とする業界団体として発足し、今年で設立21周年を迎えることになります。また、当協会の発足にあたっての記念行事として開催された「東京ゲームショウ」は、本開催で27回目を数え、内容、規模ともに、ゲーム産業の最新情報を発信する世界有数のゲームショウになるまで成長して参りました。
 さて、「東京ゲームショウ2017」のテーマを「さあ、現実を超えた体験へ。」と掲げました。ゲームはテクノロジーの進化でますますリアルな表現ができるようになり、また、いつでもどこでもプレーできるだけでなく、エンターテインメントとして見て楽しむという新たなスタイルも拡がっています。ゲームが現実を超えて、かつてない体験を生みだす時代、このテーマには、東京ゲームショウ自身も新たな体験を提供できるイベントになろう、という強い想いを込めております。ゲームのプレー、ステージショーはもちろん、みんなで盛り上がれるe-Sportsやネット動画配信などで、世界中のゲームファンに、新たな体験をお届けできると期待しています。
 「東京ゲームショウ2017」では、昨年新設し、多くの出展をいただいたVRコーナーを「VR/ARコーナー」に改称し、VR(仮想現実)をはじめ、AR(拡張現実)、MR(複合現実)まで出展対象を拡げました。また、VR/AR/MR対応ゲームソフトだけでなく、開発ソリューションなどBtoB目的の展示も行います。e-Sportsコーナーでは、日本におけるe-Sportsの本格的普及に弾みをつけるため、コーナー内ステージを大幅リニューアルしました。家庭用ゲームやスマートフォンなどの人気タイトルの大会を実施し、ネット動画配信とあわせ、より多くの人にe-Sportsの魅力を伝えます。また、リアルな来場者とならぶ、もうひとつの情報発信の柱として、国内外へのネット動画配信体制も強化しました。
 各種ビジネスセッションや多種多彩な企画を用意し、出展社数は過去最大であった昨年に迫る規模での開催になります。海外出展社数は昨年に続き過半を占めて、アジアにおけるゲームビジネスのハブとして圧倒的な存在感を放っています。
 これもひとえに、ご後援を頂きました経済産業省、当協会会員、出展社、関係者の皆様の多大なるご支援、ご協力の賜物と厚く御礼を申し上げます。
 また、当協会では、ゲームを文化として捉え、優れたゲームソフトを発表、表彰する「日本ゲーム大賞」を主催しております。当産業の発展に貢献した「人物」に贈られる「経済産業大臣賞」、昨年度の優れた作品を表彰する「年間作品部門」、未来のゲームクリエイターが制作したオリジナルの作品を対象とした「アマチュア部門」、そして「東京ゲームショウ2017」にて展示、発表された未発売作品の中から今後が期待される作品を表彰する「フューチャー部門」の発表授賞式を、会期中3日間に亘り開催いたします。毎年、数多くリリースされるゲームソフトの中から選ばれた「日本ゲーム大賞」受賞作品とそれらを制作したクリエイターを表彰する発表授賞式にぜひご参加頂き、エンターテインメントの素晴らしさと可能性を実感して頂ければと思います。
 プラットフォームの垣根はもちろん、ビジネスの国境もなくなってきている昨今、あらゆるプラットフォームがあつまる東京ゲームショウは、世界におけるビジネスの場としてはもちろんのこと、エンターテインメントの魅力と可能性を実感できる場として、益々重要な役割を担っていくものと自負しております。
 今後も当産業の発展ならびに日本経済の更なる発展に寄与して参る所存ですので、皆様方の変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

日経BP社 新実 傑

日経BP社

代表取締役社長

新実 傑

今年も日経BP社が共催としてかかわらせていただけることを光栄に存じます。当社は2002年から共催者として参画し、今年で16年目になりました。
今年の東京ゲームショウ(TGS)には、36の国と地域から609社が出展します。このうち過半の317社が海外からの出展です。世界のゲーム産業におけるTGSの重要度が引き続き高いレベルにあることを改めて実感しております。
今年のテーマは「さあ、現実を超えた体験へ。」です。このテーマのひとつの柱としてe-Sportsに注力しています。
すでに海外でe-Sportsは野球やサッカーなどのリアルなプロスポーツと同じように多くのファンを巻き込んだ一大ムーブメントとなっています。最近では、海外の大会における日本人選手の活躍が、国内でも話題になるようになってきました。
今年の東京ゲームショウでは、e-Sportsの大型ステージ企画として、「e-Sports X(クロス)」を新たに立ち上げ、土曜・日曜を中心に、コンソール、PC、スマートフォンの人気タイトルの大会を予定しており、この新しい動きにフォーカスしていきます。
そして、昨年「VR元年」と呼ばれ、東京ゲームショウでも大きな注目を集めたVR分野は、AR(拡張現実)、さらには複合現実とも呼ばれるMRについても出展があります。
視覚技術の進化に加え、触覚や嗅覚に対応した新しいデバイスの登場により、この分野のさらなる成長に期待が高まっております。
また、日経BP社は、「日経エンタテインメント!」、「日経トレンディネット」「日経エレクトロニクス」など、各媒体が東京ゲームショウの展示企画やセミナープログラム作成に協力しております。さらに、会期中は日経BP社の関連する媒体をはじめ、日経グループ全体で、今年も東京ゲームショウのニュースを世界に向けて発信して、本イベントを盛り上げてまいります。
TGS2017にご参集いただいた世界のゲーム関係者やユーザーの皆様が、新たな技術やコンテンツに触れ、交流を深めていただくことを願っています。 また、TGSの開催にご協力いただきました関係者、関係団体の方々に厚く御礼を申し上げます。