計測展2007TOKYO
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基調講演

先端科学技術を支える計測・制御について、各分野のキーパーソンが最新情報を解説します。

事前申込は締め切りました。当日会場にてお申し込みを受付いたします。
受講ご希望のお客様は、直接各講演会場受付までお越しください。
場合によっては、立ち見となることがございます。

 受講無料

11月7日(水) 先端技術の計測への応用
11:00

12:30
KN1  未来を拓く最先端計測技術
        バイオ・センサの開発と国際テロ対策への応用
都甲氏九州大学 大学院 システム情報科学研究院
電子デバイス工学部門 教授 
都甲 潔 氏
近年のグローバル化に伴い,食や交通をはじめ生活の種々の場面で安全と安心の確保が叫ばれている。サルヴィタス(salvitas)とは「安全,安心,快適,健康」を意味する中世ラテン語であるが,このようなサルヴィタス社会の実現には,高度な計測技術の開発が必須となってくる。講演では,この目的のため開発された化学物質を測るセンサ,特に「味と臭い」を検知するセンサの最近の進展に触れる。「味覚センサ」は,今や味を定量化してデジタル化し,再現できる時代に入っている。お袋の味,伝統の味の再現も夢ではない。「臭いセンサ」は,最近の科学技術の発展により種々の臭いを計測し,伝送できる段階に来ている。また,イヌの鼻を超える「超高感度臭いセンサ」の開発も行われ,爆薬や麻薬の探知に大いに期待されている。高度化し複雑化した情報ネットワーク社会で,これら最新のセンサ技術は,安全,安心かつ快適なサルヴィタス情報社会の創成を可能とするものである。


11月8日(木) 高速ワイヤレス通信技術と計測
11:00

12:30
KN2  ワイヤレス通信社会の未来と日本の役割
        情報化社会のグローバル化とローカル主義
佐藤氏早稲田大学 大学院 国際情報通信研究科 教授  
国際情報通信研究センター 副所長
佐藤 拓朗 氏
情報化社会の急激な進展は,企業や団体が長い時間をかけて獲得してきた伝統や信用を一瞬にして崩壊させ,利益の大移動をもたす。小さな企業が世界的企業として急激な進展を遂げている一方で,大企業がグローバス化で苦戦する。MNP(Mobile Number Portability),MTP(Mobile Terminal Portability),MVNO(Mobile Virtual Network Operator)などの政策,WiMAXや第4世代移動通信の国内国際標準化戦略のあり方,多機能端末とその価値,技術戦略とビジネス・モデル,ユーザー,メーカーとプロバイダーの関係など,激しく変貌するワイヤレス通信社会の未来を予測する。


11月9日(金) ものづくりと計測
11:00

12:30
KN3 東アジアにおける製造業ネットワークの形成と
        日本企業のポジショニング
新宅氏東京大学 大学院 経済学研究科 准教授
ものづくり経営研究センター(MMRC) 研究ディレクター  
新宅 純二郎 氏
日本,韓国,台湾,中国を中心にした東アジア経済圏では,製造業の分業ネットワークが形成されてきた。各国の得意分野による分業が確立し,そのつながりが世界経済の中で大きな役割を果たしつつある。典型的なパターンは次のような分業形態である。まず,日本が擦り合わせ的な要素の強い材料や製造設備を開発・生産し,韓国や台湾に供給する。韓国や台湾では,それらを生産インプットとして利用すると同時に,大規模な設備投資を実行して,半導体や液晶パネルなど設備集約的な製造業を展開する。韓国,台湾で生産された中間財が中国に輸出されて,労働集約的な工程を経て,薄型テレビなどの完成品なる。これが現在進行している東アジアの製造業における分業の典型的パターンである。このようなアジア製造業における分業パターンを輸出構造から明らかにし,DVDや液晶産業に焦点をあてて,各国の企業間の分業と協業のパターンについて考察する。

      ※講演内容、講演者などは都合により予告なく変更する場合があります。予めご了承ください。