センス・オブ・ワンダー ナイト
SOWN2020 ファイナリストが決定!
インディーゲーム「選考出展」80作品の中から特に優れた作品を選ぶ「センス・オブ・ワンダー ナイト 2020 (SOWN2020)」。そのファイナリスト8作品がついに決まりました。今年は日本から2作品、インドネシア、ポーランド、デンマーク、ペルー、スイス、カナダからそれぞれ1作品が選ばれ、国際色豊かな顔ぶれとなりました。各ファイナリストは9月25日(金)17時00分~19時00分に開かれる「センス・オブ・ワンダー ナイト 2020 (SOWN2020)」でプレゼンテーションを行います。選考委員がそれを審査し、「Grand Audience Award」や「Best Game Design Award」などの各賞を決定します。SOWN2020の模様はオンライン配信されますので、ぜひご覧ください!
Barnaque(カナダ)
「Infini」
不思議なキャラクターデザインで思わず引き込まれる
サイケデリック・パズルAVGと銘打つ本作品は、なかなか理解しがたい世界観、奇抜なキャラ、サウンドで選考委員たちをうならせた。「この作品は、まさにセンス・オブ・ワンダーというか、グラフィックとサウンドで一番インパクトがありました。なぜこういうゲームを作りたかったのか、ぜひ聞きたくなりました」(選考委員・吉田修平氏)
https://tgs-online.eventos.tokyo/web/portal/309/event/1214/module/booth/33324/21506
カラッパゲームス(日本)
「カニノケンカ –Fight Crab-」
関節の動きがリアルすぎる“カニバトルアクション”
甲殻類を操り、相手をひっくり返したら勝ちという単純な格闘ゲームでありながら、カニたちの動きは見たことがないほどリアル。「やはり、カニの関節の動きを再現するというのはかなり大変だと思います。新しい技術をうまく使っているなと感じさせる、面白いゲームだと思います」(選考委員・北山功氏)
https://tgs-online.eventos.tokyo/web/portal/309/event/1214/module/booth/33324/21469
fluckyMachine(ポーランド)
「Trash Sailors」
マルチプレイ対応、手作りヨットで海洋冒険アクション
ヨットを作り、敵との闘いでは攻撃と防御はもちろん、損傷した部分も戦闘中に修理しなければ沈没してしまうという、結構ハードな内容。マルチプレイ対応なので、仲間と力を合わせれば楽しさ倍増。「マルチプレイで仲間と頭を使いながら遊ぶのが非常に楽しそう。早くプレイしてみたいですね」(選考委員・高橋建滋氏)
https://tgs-online.eventos.tokyo/web/portal/309/event/1214/module/booth/33324/21513
Invisible Walls(デンマーク)
「First Class Trouble」
人間に紛れたA.I.を探し出す3Dアドベンチャーゲーム
嘘をついているのは誰か? とある空間に集まった人々が、自分たちの中に紛れ込んでいるA.I.を炙り出すことになる。自分がA.I.役なら、いかに騙し通すか…。3D空間の中でマルチプレイヤーによる頭脳戦が繰り広げられる。「『人狼』タイプのデジタルゲームはいろいろつくられていますが、3D空間の中で多人数で遊べる点が新しいと感じました」(選考委員・小林信重氏)
https://tgs-online.eventos.tokyo/web/portal/309/event/1214/module/booth/33324/21457
Leap Game Studios and Hermanos Magia(ペルー)
「Arrog」
神秘的なビジュアルと世界観に満ちたパズル・アドベンチャーゲーム
ペルーの神話や言い伝えを盛り込んだ独特の雰囲気が特徴。不思議かつ新鮮な世界観が、選考委員に高く評価された。「ゲームという新しいメディア表現で自国の神話などを題材にしている点が、我々が見てもすごく新鮮。色々な面で心が掻き立てられる作品ですね」(選考委員・新清士氏)
https://tgs-online.eventos.tokyo/web/portal/309/event/1214/module/booth/33324/21529
生高橋(日本)
「ElecHead」
電気を操って道を拓く斬新パズル&AVG
触れたものに電流を流すロボットを操り、ジャンプ、移動、ギミック操作を行う、シンプルでいて奥が深い作品。「このゲームは従来の技術でつくれるものなのですが、『触れている物体が通電して動く』という着眼点が鋭い。シンプルなワンアイデアを基に面白いゲームを作り上げた、美しい例だと思います」(選考委員・北山功氏)
https://tgs-online.eventos.tokyo/web/portal/309/event/1214/module/booth/33324/21500
Stray Fawn Studio(スイス)
「Nimbatus – The Space Drone Constructor」
ドローンをつくってプログラミングも学べる宇宙探検ゲーム
自分でドローンをつくり、操作するだけではなく、ドローンを自動で動かすためのプログラミングも楽しめる。「簡単なプログラミングを学べるツールとしてもつくられているのがとても教育的で良いですね」(小林信重氏)。PDF 「凝った形のドローンをつくってプログラミンして、仲間に自慢したり。そんな楽しみ方もできそうです」(選考委員・北山功氏)
https://tgs-online.eventos.tokyo/web/portal/309/event/1214/module/booth/33324/21489
Toge Productions(インドネシア)
「A Space for the Unbound」
どこか懐かしい、ドット画で描かれたインドネシアの原風景
インドネシアの風景を描きながら、日本人にとってもどこかノスタルジーを感じさせる。ドット絵が美しい、横スクロールタイプのアドベンチャーゲーム。「グラフィックがとにかく綺麗だと思います、ストーリーも、我々日本人にとって古き良き日の思い出を想起させるというか。そういう部分でもとても気に入りました」(選考委員・駒形一憲氏)
https://tgs-online.eventos.tokyo/web/portal/309/event/1214/module/booth/33324/21498
「SOWN2020 ファイナリスト」とは?
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)と任天堂の協賛により、今年もインディーゲームメーカー80社が「選考出展社」として出展しています。その80作の中からSOWN選考委員が「センス・オブ・ワンダー ナイト(SOWN)」の趣旨に見合う8作品(SOWN2020 ファイナリスト)を選び、9月18日(金)に東京ゲームショウ2020 オンライン上で発表します。SOWN2020 ファイナリストには、9月25日(金)17時00分から開かれる発表会で作品をプレゼンテーションしていただき、優れた作品に"Grand Audience Award" などの賞を授与します。
「センス・オブ・ワンダー ナイト 2020
(SOWN2020)」配信スケジュール
開催日時:2020年9月25日(金) 17時00分~19時00分(予定)
参加料:無料
※2020年9月25日(金) 17時00分~19時00分の開催中、上のリンクボタンからご覧ください。
インディーナイトパーティー
インディーゲーム開発者やセンス・オブ・ワンダーナイト(SOWN)のファイナリスト、SOWN審査員・協賛社の親交を目的としたオンライン交流会「インディーナイトパーティー」を9月25日(金)19時30分から開催予定です。
開催日時
2020年9月25日(金) 19時30分~(21時30分終了予定)
参加資格
ビジネスマッチングシステム(オンライン商談システム)登録者
※出展社で未登録の方は、無料登録ができます。貴社の出展担当者にお問い合わせください。
※一般のビジネス参加者は、ビジネスマッチングシステムに有料で登録できます。下記ボタンからお申し込みページにお進みください。
参加方法
事務局からビジネスマッチングシステム登録者の皆様にパーティー招待のご案内を会期前にメールでお送りいたします。
詳しくはインディーナイトパーティーのページをご覧ください。
センス・オブ・ワンダー ナイト(SOWN)とは
「センス・オブ・ワンダー ナイト 2020(SOWN2020)」は、"見た瞬間、コンセプトを聞いた瞬間に、誰もがはっと、自分の世界が何か変わるような感覚"=「センス・オブ・ワンダー」を引き起こすようなゲームのアイデアを発掘し、ゲーム開発者に東京ゲームショウ会場でプレゼンテーションと展示の機会を提供する企画として、今年で13回目の開催を迎えます。
2019年はインディーゲームコーナー出展者として採択された86団体・個人の中からSOWNの選考を行いました。その結果、4ヵ国・地域、8組のファイナリストがプレゼンテーションしました。国別の内訳は日本から4作品、米国から2組、中国とポーランドからそれぞれ1組が登壇しました。会場には約400人が来場。参加者は独創的なゲームやユニークなプレゼンに対してスマイルハンマーで応答し、インタラクティブな盛り上がりを見せました。
最後に"Grand Audience Award" "Best Technological Game Award" "Best Arts Award" "Best Experimental Game Award" "Best Game Design Award" "Best Presentation Award"が表彰され、盛況のうちに終了しました。イベント終了後には<インターナショナル・パーティー+インディー・ナイト>で交流を楽しみました。
SOWNにエントリーするには、最初にインディー「選考出展」(無料)に応募する必要があります。選考委員会メンバーによる選考が行われ、合格者に「選考出展」(無料)に出展する資格が与えられます。再び選考委員会にて、合格者の中からSOWNに登壇できるファイナリストを選定します。
「センス・オブ・ワンダー ナイト 2020」プレゼンテーション概要
開催日
2020年9月25日(金) (17:00~19:00)を予定
会場
東京都内で開催し、オンラインで中継する予定
賞金
大賞(Grand Audience Award) 3,000 USドル
各賞(Best Game Design Award, 他) 500 USドル
当日のプレゼンテーションについてと注意事項
・ 登壇者はインディー「選考出展」への出展が前提となります。
・ 登壇者には、約10分間のプレゼンテーションの時間を提供します。制限時間内にゲームのデモやプレゼンテーションを行ってください。(日本語⇔英語の同時通訳があります)
・ 海外および遠隔地のファイナリストは、オンラインでプレゼンテーションを行うか、あらかじめ制作したプレゼンテーション動画を発表する形でご参加いただく予定です。
・ プレゼンテーションは動画配信し、応募内容(ゲーム概要)についてもTGS2020 ONLINEで公開します。
SOWNの目的
● 実験的で、創造的な、ゲームデザインやアイデアを含んだゲームを紹介すること
● ゲームにおける「センス・オブ・ワンダー」の重要性を紹介し、ゲーム産業の活性化を図ること
● 実験的なゲームを開発している人たちに、将来へのチャンスの場を提供すること
● ゲームデザインに新しい領域を作り出していくこと
発表を期待されているのは、プロトタイプのデモや、実験的な要素を持った発売済もしくは発売予定のゲーム、変なことを思いついた学生が開発したゲームといったものです。
プロやアマチュアといった区別もまったくありません。
小さなベンチャー企業のゲームや、一人で開発しているような同人ゲームの応募も歓迎します。
もし、「センス・オブ・ワンダー」を引き起こせるようなゲームを発表したいと思われるなら、エントリー方法をご確認のうえ、ご応募下さい。
重 要
「センス・オブ・ワンダー ナイト」は、Game Developers Conferenceで、2001年に始まった「Experimental Gameplay Workshop」から、多くのインスピレーションを受けています。このワークショップを成功させてきた多くの関係者ならびに友人達に、感謝の意を表します
SOWNでは以下の5つの項目のいずれかにあてはまるゲームのエントリーを募集します!
● 実験的で、創造的な、ゲームデザインやアイデアを含んだゲームを紹介すること
これまで見たことのないような新しいゲーム体験を形作っているゲーム
自然言語処理、物理演算、画像認識、ジェスチャーコントロールなど、これまで利用されてこなかった技術をうまくゲームに応用した新しい種類の体験を提供するゲーム
ゲームという常識を揺さぶってしまうようなゲーム
ゲームの体験を通じて、プレイ後には、世界がちょっと変わって見えてしまうようなゲームそのものの新しい表現方法を模索しているようなゲーム
創発的な要素を持っているようなゲーム
AIの相互作用や、ツール的な要素や、ソーシャル性といった要素を持たせることによってユーザーの活動自体をゲームが巻き込んでしまうようなゲーム
多くの人が今すぐプレイしたいという感銘を与えられるゲーム
新しい体験を誰もが自分自身も体験したいと考え、そのために手元にとどめておきたいと思わず感じさせてしまうようなゲーム
とにかくなんだか訳が分からないけれど、すごいもの
とにかく観た瞬間に「これはスゴイ・・・」と感銘を与えられるゲーム
SOWNが対象としないゲーム
ゲームそのものに必ずしも関係ない要素が中心となっているもの
これまでになかったバックグラウンドの設定やシチュエーション、キャラクターデザイン、グラフィック、ストーリー、オーディオといったゲームを構成する一要素が驚きの中心である場合
すでに存在しているジャンルやそれを単に混ぜたりしたことで生み出された新ジャンル
ただし、それにもかかわらず、本当に新しいゲーム体験を作り出している場合は除きます
特定の客層だけをターゲットにしていることが新しい理由である場合
女性のためだけのゲームや、老人向けといったもの。ただし、それでも多くの人が感銘を受けるようなものの場合は除きます
ゲームプレイに影響を与えない、純技術的イノベーション、実験的ビジネスモデル、流通のメカニズム
それらを完全に排除するものではありませんが、ゲーム体験に直接かつ明快に変えることが明らかになっている必要があります
選考委員
選考は、以下の「センス・オブ・ワンダー ナイト」選考委員によって行われます。
ゲームジャーナリスト
新 清士 氏
株式会社Thirdverseの代表取締役で、VR剣戟ゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」を開発。デジタルハリウッド大学大学院准教授。Tokyo XR Startups取締役。 著書に『VRビジネスの衝撃「仮想世界」が巨大マネーを生む』(NHK出版)。
Gametapas
Founder
Juan Gril 氏
20年間に渡って成功を収めているマスマーケットゲームを設計および制作してきた。現在はGametapasの創設者。以前は、成功したカジュアルゲームスタジオであるJoju Gamesの設立者だった。大手メディア企業とゲーム出版社の両方と協力して、12年間、PC、コンソール、モバイルプラットフォーム向けに、50タイトル以上のゲームを開発。Yahoo!Gamesの元メンバーの1人であった90年代後半にキャリアをスタートさせた。
東北学院大学
小林信重 氏
国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)同人・インディーゲーム部会(SIG-INDIE)正世話人。日本のゲーム自主制作とゲーム産業の関係の課題と解決策を社会科学的に分析した論文『ゲーム産業成長の鍵としての自主制作文化』(全文がオンライン公開中)により、東京工業大学より博士(学術)取得。2020年6月に編著『デジタルゲーム研究入門』(ミネルヴァ書房)を刊行。専門はメディア研究、文化社会学。
神奈川電子技術研究所 [同人サークル]
サークル代表、ゲーム企画、プログラム
北山 功 氏
2002年に神奈川電子技術研究所を立ち上げる。2010年にSOWNで『僕は森世界の神になる』をプレゼンして以来、2012年からSOWNの選考委員のメンバー。作品は『QUALIA』『ワタシハジカンヲトメル』『AGARTHA』など20作品以上に及ぶ。現在も人工生命、郡知能、セルオートマトンなどの技術を応用したゲームを創作中。
Videogame Ninja: Trusiga
Ramon Nafria 氏
Naeval氏は1992年、12歳でゲームを遊びはじた時に自分を表現するための最高のメディアだと気付いた。1999年からOnez, Ociojoven, Anaitgames, Eurogamer, Videoshock and Vandalなどのスペインのメディアに寄稿し、2003年からNerlaska, Gameloft, Digital Legends, Abylight, U Play, Blit Software and A Crowd of Monstersなどのゲームを制作してきた。複数の大学でゲームに関する講義を行っているほか、ゲーム開発協会のメンバーとしても活躍している。
NPO法人オキュフェス
高橋建滋 氏
1998年(株)コーエー入社。「真・三國無双1~4」などに携わる。2008年に(株)クリーチャーズに転職し「ポケパーク」のディレクターなどを携わる。2013年にOculusRift DK1をキックスターターで入手し、VRソフト開発とVRソフトの発表会OfuFes(現Japan VR Fest)をスタート。 2014年にVR専業として独立。同年OcuFesをNPO法人化。以後日本のVR普及と世界のVR開発者のために精力的に活動中。
TSUKUMO
執行役員 営業企画部長
駒形一憲 氏
ゲーム・エンタメ好きな趣味が高じて、ゲーム関係やエンタメ業界向けの出展の立案や初音ミクなどのIP製品を利用した商品開発をしている。YouTubeで放送中の「ツクモバーチャルショッピング」では、美少女化をしてバーチャル販売員としても活動中。好きなゲームのジャンルは2Dドット絵のアクションゲーム。趣味はゲームと、推しのVTuber動画を見ること。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
インディーズ イニシアチブ 代表
吉田修平 氏
1986年ソニー株式会社に入社、1993年2月に現SIEに参画。以降、「プレイステーション」プラットフォーム向けに発売された数々のソフトウェアタイトルをプロデュースし、2008年よりゲーム制作部門であるSIE ワールドワイド・スタジオ プレジデントに就任。「ゴッド・オブ・ウォー」、「アンチャーテッド」各シリーズの制作を担当。2019年11月にインディーズゲームを推進するインディーズ イニシアチブ代表に就任。2016年10月に発売したバーチャルリアリティシステムPlayStation®VR開発のキーマンでもある。